Makolog

子育てもほぼ終了…アラカンママが気まぐれにつづります。

夏の定番メニュー「そうめん」と「ひやむぎ」の違いってなに?

なかなか記事を仕上げることができず、いつの間にか9月半ばになってしまいました(>_<)

先週関東地方を直撃した台風しかり、日本全体に豪雨その他多くの自然災害が発生しております。

被災されている方々には心よりお見舞い申し上げます。

 

9月とはいえ、まだまだ気温の高い日も多く熱中症対策も必要なようです。

引き続き健康には十分に注意して生活したいものです。

 

健康といえば、毎日の食事はとても大切ですね。

大切だとわかっていても昼食の準備ってちょっと億劫…と感じるのは私だけでしょうか。

今日は、夏のランチ定番メニュー(そうめん・ひやむぎ)について書いてみたいと思います。

 

目次

 

夏ランチの定番メニュー

Googleで「夏 昼食 献立」で検索すると、クッキングサイトが上位に表示されますが、掲載されているメニューには、そうめん、カレー、冷やしうどん、チャーハンなどが掲載されています。

どれも定番というのに納得のメニューです。

 とりわけ麺類は、季節に関わらず昼食のメニューとなることが多く、また暑い夏はさっぱりしたものを…ということで、「そうめん」が食卓に上るご家庭は多いのではないのでしょうか。

 

私にとってのそうめん

その「そうめん」、夏の定番メニューとも言えますが、実は私はあまり得意ではありません。

子どものころ、我が家ではそうめんを夏休みの昼食として毎日のように食べていました。

おそらく手軽だったことと親戚から毎年いただいていたことが理由でしょう。

 

こんなにおしゃれではないですが、こんな感じの昼食でした。

そうめんの昼食

 

ただ、食事を用意してくれていた母には本当に申し訳ないのですが、そんな状態が何年か続くと、だんだんそうめんを見ると喉に物がつかえるような感覚を持ち始め、次第にそうめんを食べたいとは思わなくなってしまいました。

恐らく、頻繁に食べ過ぎたのだと思います(苦笑)

 

ひやむぎへの挑戦

その後、そうめんは極力避けて過ごしてきたのですが、結婚してからは相方にリクエストされることもしばしば。

だんだん「好きではない」とも言っていられなくなり何とかしなくては思っていたところ、見かけがそうめんに似ている「ひやむぎ」というものがあることを思い出しました。

子どものころから「ひやむぎ」という名前を聞いたことはありましたが、明確な違いは知りませんでした。ちなみに実家で「ひやむぎ」を食べた記憶はなく、「ひやむぎ」とは「そうめん」の別名かなとも思っていました。

 

でも、あらためてお店で見てみると、売っている「ひやむぎ」は「そうめん」よりちょっと太そうです。でも、形状はほとんど同じ。

これなら、

・「そうめん」と同じように食べられそうなので相方もあまり不満はないだろう

・私ももしかしたら食べられるかも

と購入に踏み切りました。

 

さて、挑戦の結果(大げさですみません)、「ひやむぎ」は「そうめん」ほど抵抗なく食べられることがわかりました。

麺類は「そうめん」を避けていただけで、うどん・そばなど他の麺類は何の抵抗もなくいただいておりましたので、ちょっと細いうどんという感覚で食べられたのかしれません。 

当時、「そうめん」と「ひやむぎ」の違いを母に聞きましたところ、「そうめん」は細くするために油をつかっているが、「ひやむぎ」に油は使っていないということでした。 

ただ、最近、必ずしもそのような違いでもないという情報もあり、今回、あらためて調べてみました。

 

そうめんとひやむぎの違い

本来、ひやむぎ(冷麦)とそうめん(素麺)は製法が異なるそうです。

うどんを細く切ったものを「切り麦」といい、熱して食べるものを「熱麦」、冷やして食べるものを「冷麦(ひやむぎ)」と呼んでいました。このことからもわかるように、「ひやむぎ」は細打ちにしたうどんで、小麦粉と塩・水を混ぜたものを練って延ばし、切って作るものでした。

それに対し、そうめんは、小麦粉・塩・水を混ぜたものを練るところまでは同じですが、「ひやむぎ」のように切らず、練ったものに植物油またはでんぷんを塗り、よりをかけて延ばし、細く仕上げて、天日干しにして作るものであったそうです。

 

そうめんは、こんな感じで延ばして干されて作られます。

小豆島でのそうめん製造

小豆島でのそうめん製造風景

 

ただ、現在は、製麺機で作られるため、製造工程だけでは区別できないのだそう。

 

JAS規格(日本農林規格)の「乾めん類*1品質表示基準」によると、麺の太さにより次の分類が決められています。

 

麺の種類  太さ

そうめん:長径1.3mm未満

ひやむぎ:長径1.3mm以上1.7mm未満

うどん:長径1.7mm以上

 

この規格によると、そうめん・ひやむぎの違いは、基本的には麺の太さにより区別されています。よって、切って製造される「そうめん」、油を使わずに製造される「そうめん」、逆に油を使った「ひやむぎ」も存在することになります。

 

しかし、上記は機械製法の場合の分類で、手延べ干し麺*2の場合の分類は、麺の太さが長径1.7mm未満であれば「そうめん」または「ひやむぎ」と記載できることになっております。

 

徳島県の名産品に「半田そうめん」という麺があるそうです。その麺は太く1.7mm前後だそう。太さのみを基準としますと、そうめん本来の製法で作られたにも関わらず、名称を「ひやむぎ」に変えなければなり、それはおかしいということで規格を改定し、延べそうめんの場合は長径1.7mm未満となったそうです。

 

基本的に、「そうめん」と「ひやむぎ」の違いは太さにより区別できますが、機械麺では太さを基準にし、機械麺でなければ製法が基準になるようです。

 

ここまで記載するにあたり法令またはいくつかのサイトを参考にいたしました。

 こちらの記事が一番わかりやすかったと思います。

chigai-allguide.com

 

そうめん・ひやむぎの食べ方

そうめん・ひやむぎについては、少し食べ方を工夫することにより、以前より美味しく食べられるようになりました。

それは、薬味を充実させること。

 

あるとき、実家でネギ・青じそ・みょうがをあらかじめたくさん刻んでミックスした薬味をそうめんと一緒に出されました。

そうめんの薬味というと、子供のころはすりおろしのショウガときゅうり。そのイメージを持った私にとって、ネギ・青じそ・みょうが私にとても新鮮!

いつもより美味しくいただくことができました。

それ以来、そうめん・ひやむぎの時はできるだけ薬味を充実させています。

ひとそれぞれの好みはあるでしょうか、目先を変えてみることはとても大切ですね。

 

まとめ

そうめんとひやむぎは、本来は製法から違いがありました、また、本来の製法においてはそうめんは油を使って延ばしているということも事実でした。

しかし、現在は製麺機において製造されるため、基本的には太さの違いとなっています。

ただし、手延べ干しめんの場合は、本来の製法による名称を使用することが可能ですので、手延べ干しめんの場合は、製法による名称を使用されていることが多いでしょう。

 

最後に母の名誉のために一言。

夏休みは毎日のように「そうめん」だったとお伝えしましたが、決して料理が苦手なわけではありません。

ワーキングマザーであった私の子育て中には、いろいろとお惣菜を作って送ってくれたり、子供の面倒を見てくれたりと本当にお世話になりました。

今でも感謝あるのみです。

 

今日もお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

 

*1:乾めん類とは:乾めん類JAS規格(任意法)・乾めん類品質表示基準(強制法)によると「小麦粉、そば粉又は、小麦粉若しくはそば粉に大麦粉、米粉、粉茶、卵等を加えたものに食塩、水等(かんすいを除く)を加えて練り合わせた後、製めんし、乾燥したもの」としています。

*2:手延べ干し麺とは: 干しめんのうち、食用植物油、でん粉又は小麦粉を塗付してよりをかけながら 順次引き延ばしてめんとし、乾燥したものであって、製めんの工程において熟成が行われたものであり、かつ、小引き工程又は門干し工程においてめん線を 引き延ばす行為を手作業により行ったものをいいます。また、同時に手延べ干しめんにあっては「手延べ干しめん」と記載し、長径が1.7㎜以上に成形したものにあっては「手延べうどん」と、長径が1.7㎜未満に成形したものにあっては「手延べひやむぎ」又は「手延べそうめん」記載することができる旨の定めが記載されています。