こんにちは、Makoです。
先日、職場のお勧めで「ユニバーサルマナー検定」を受検いたしました。
ユニバーサルマナーってご存知ですか?
わたしはこの受検を決めるまで知りませんでした。
今日は、そのユニバーサルマナーについてご紹介します。
【目次】
ユニバーサルマナー検定とは?
一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会が行なっている検定です。
この協会は、多様な方々の視点にたち行動する人々をふやすために活動している団体で、教育(検定・研修)およびウェブサイト、各種SNSを通じてユニバーサルマナーに関する情報発信を行っています。
教育としては、ユニバーサルマナー検定およびLGBT対応マナー研修を行っており、ユニバーサルマナーを実践するための「マインド」と「アクション」を体系的に学ぶことができます。
ユニバーサルマナーとは?
日本ユニバーサルマナー協会では、
“自分とは違う誰かの視点に立ち行動すること”は特別な知識ではなく「こころづかい」の一つとし、多様な方々へ向き合うためのマインドとアクション
をユニバーサルマナーと名付けています。
人間とは実に多様なものです。
男女の違い、高齢者・子供・妊婦、右利き左利き、LGBT、障害者、外国人など実に多様であり、それぞれに異なるニーズがあります。
例えば街中のお店にスロープやエレベーターがなくても「何かお手伝いできることはありますか」と声をかけられる人がいれば車椅子やベビーカーを利用している人がお店に入ることができます。
でも、困っている人を見かけたけど声をかける勇気が出ない、実は迷惑になってしまうのではと考えると不安、どうやってサポートすれば良いか分からない…、こんな経験はありませんでしょうか。
私たちには「知っているだけ」でできることがあります。
ハード(設備)を変えることができなくても私たち一人一人のハートは今すぐ変えることができます。それが「ユニバーサルマナー」です。
ユニバーサルマナー検定の種類
ユニバーサルマナー検定には、導入のための3級と実践的なサポートとより詳しい知識を学ぶ2級の2つの講座があります。
①ユニバーサルマナー検定3級(座学)
ユニバーサルマナー検定3級は、高齢者や障害者への基本的な向き合い方や声がけ方法を学ぶ導入のための講座です。
「多様な方々に向き合い、一歩を踏み出せる人になる。」ことがねらいです。
3級のポイントは下記のポイントを踏まえ進められます。
・高齢者・障害者への基本的な向き合い方を学ぶ
・障害のある当事者講師が伝える
・講義を振り返るグループワーク(演習問題)で理解を深める
・受講者全員が認定、統一認定証を持ち帰る
②ユニバーサルマナー検定2級(座学/実技/試験)
車椅子の操作方法など実践的なサポート方法とより詳しい知識を学ぶ講座です。ステップアップ形式のため3級取得が必要です。
2級取得講座では3級よりもさらに範囲が広く詳しい「多様な方々の心理状況」を扱います 。座学と実技があり、最後に認定試験があります。
検定2級の狙いは、「高齢者障害者に心地の良いサポートを実践できるようになる」ことです。
2級では下記のポイントを踏まえて進められます。
・知的障害精神障害など多様な方々の特徴と心理状況について学ぶ
・車椅子に乗って押し方や持ち上げ方を習得する
・視覚障害者の誘導方法不安を与えないコミュニケーションを取得する
・高齢者体験キットを着用し、高齢者への対応を習得する
・筆談や口話など、聴覚障害者とのコミュニケーションのポイントを習得する
・試験に取り組んだ後、合格者には認定証認定カードを郵送
実際に検定を受検!
私は3級のみの受検でしたので、午前10時から12時の約2時間、座学およびグループワークに取り組みました。
最初にグループワークを行う数名のグループを作り、お互いに自己紹介。その後、講義が始まります。
講師の方は、幼少のころにかかった病気が原因で聴力が低下し、現在は失聴されているという女性でした。失聴されたのが30代半ばということでお話は普通にできますが、聴講者からの発言内容は手話で伝えられたものを読み取り、それをもとに続きの講義を進めるという方法でした。
講義が始まってほどなく、人間の多様性である要素をできるだけたくさんあげるというグループワークが行われました。
グループでその要素をあげていくと、性別、名前、言語、出身地、血液型、髪の色、目の色、肌の色、国籍、身長、体重…などなど実にたくさんありました。
そして、世の中の多くのものはその各要素の中の割合の多い人に合わせて作られているということに気づきます。
例えば、多くのものが右利きの人が扱いやすいようにできているとか、駅名の表示で使用される言語が日本語・英語・中国語・韓国語となっていることなどです。
問題なのは、自分が大多数のグループに所属している場会、少数派の方々の不便さに気づきにくいことです。
少数派の方の不便さや実際に困っている状況に気づかず、配慮のない行動をとってしまっているのではないかと心配になりました。
その後、講義は続き、一通りの説明が終了すると、最後に演習問題をグループワークで行います。
演習問題は、例えばお店にはいる前に段差がある写真を見て、誰がどのように困るか、どうすればその不便さを解消できるかを話し合ったり、障害者のマークに関する問題(名称・内容など)、車いすの方を階段でおろす場合、目の不自由な方を介助する場合など障害のある方をより適切にサポートするためのポイントを話し合うといった内容です。
*障害者のマーク
ほんの一例です。見たことはありますが、まだまだ認知は薄いと感じました。
演習は1問つき、発表者が一人。発表者の発言皆で共有していきます。
講義終了後には認定証が発行され、受検は終了です。
3級が取得できれば、2級の受検が可能です。
検定日によっては、午前中に3級、午後に2級を設定しておりますので、日程を選べば2級,3級を1日で受けることも可能です。
私は3級のみでしたので、午前中で終了いたしましたが、半数以上の方が2級も受検されるようでした。
検定料および所要時間は、以下のようになっています。
ユニバーサルマナー検定3級(合計2時間) 5,000円
ユニバーサルマナー検定2級(合計5時間・休憩を含む) 15,000円
ご興味ある方は下記のサイトをご覧ください。
まとめと感想
この検定を受けてまず感じたことは、誰でも日常生活において不便を感じる可能性があるということです。
今は特に困った状態ではなくても、将来高齢になって体が思うように動かなくなるかもしれません。また、高齢になる前であっても病気やけがで一時的にでも体が不自由になる可能性もあります。
障害のある方と限定することなく、
・ひとそれぞれの多様性を尊重し、不自由さに気づくこと
・お手伝いの声掛けができること
・必要な場合に手を差し伸べることができること
これが大切だと思いました。
これからは、もっと周囲に気を配り、手助けが必要と思われる方には声をかけるなど、勇気をもって行動しようと思いました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。