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子育てもほぼ終了…アラカンママが気まぐれにつづります。

意外に多い緑内障。早期発見には定期的な検査がおすすめ!

先日、眼科で視野の検査を受けてきました。

実は私、右眼が緑内障なのです。

約3年前、人間ドックで異常を指摘され検査を進めていった結果、「正常眼圧緑内障」と診断されました。

今日はこの緑内障についてお伝えしたいと思います。

視野検査

 

 

【目次】

緑内障とは

緑内障とは何らかの原因で目と脳をつなぐ視神経が障害され、徐々に視野(見える範囲)が狭くなる病気です。

日本を含め諸外国においても、失明原因の上位(日本では中途失明の第1位)に位置しています。

2000~2001年に多治見市で一般市民を対象に緑内障疫学調査を行ったところ。40歳以上の人口のうち緑内障患者は5%、20人に1人と予想以上に罹患率が高いことがわかりました。年齢があがると、頻度はもっと高くなります。

そして、緑内障患者の9割が自身では緑内障という気づいていない潜在患者であったそうです。

 

緑内障の原因

緑内障の確実な原因はわかっていないそうですが、目の硬さである「眼圧」が高い状態が続くと目の奥の視神経が圧迫されることにより緑内障になると言われています。

 

 

緑内障の眼球

*眼圧とは…

目の中には血液のかわりとなって栄養などを運ぶ、房水(上の図のオレンジ部分)とよばれる液体が流れています。目の形状はこの房水の圧力によって保たれていて、これを眼圧と呼びます。

眼圧は時間や季節によって変動しますが、ほぼ一定の値を保っています。

正常な眼圧は、10~20mmHgといわれています。

 

しかし、眼圧が高くない人にも緑内障が少なくないのです。このことから眼圧以外にも原因があると考えられています。

疾患発生の危険性を増大させる可能性のある危険因子としては、眼圧が高い、高齢者、両親や兄弟に緑内障の人がいる、近視、片頭痛などがあげられています。

 

緑内障の種類

緑内障には眼圧が高くなる原因によりいくつか種類があります。

 

1.原発緑内障

(1)原発開放隅角緑内障

 房水の出口である繊維柱帯が徐々に目詰まりし、眼圧が上昇します。

 

隅角繊維柱帯

 

 ところが、原因でも記載した通り、眼圧が正常範囲にも関わらず緑内障になる人がいます。私もそのうちの一人です。

 眼圧が正常であるにも関わらず発症する緑内障を「正常眼圧緑内障」といいます。

 近年行われた調査結果から、緑内障の約7割が正常眼圧緑内障であり、また日本人に多いことがわかっています。

 

(2)原発閉塞隅角緑内障

     隅角が狭くなり、ふさがって房水の流れが妨げられ、眼圧が上昇します。

 

2.発達緑内障

生まれつき隅角が未発達であることから発症する緑内障です。

 

3.続発緑内障

外傷、角膜の病気、網膜剥離、目の炎症など、他の目の疾患による眼圧上昇やステロイドホルモン剤などに薬剤による眼圧上昇によって発症する緑内障です。

 

緑内障の症状

視野に障害が起きますのでだんだんと見えない部分が広がっていきます。

ただ、通常私たちは両目を使って物を見ているため、それぞれ片目で見えない部分を補ってしまい視野が欠けていることに気づきません。

下のイラストは視野の障害が広がっていくイメージです。

 

視野障害

 両目で見て視野が欠けていることを自覚するようになったとき、病状はかなり進行しているということになります。

 

緑内障で行われる検査

緑内障の診断には以下のような検査が行われます。

眼圧検査:緑内障管理のための重要な検査です。「プシュッ、プシュッ」と目の表面に空気をあてて測定する方法があり、経験されたことのある方は多いのではないでしょうか。

眼底検査:視神経の状態を見るために視神経乳頭部を観察します。視神経が障害されている場合、陥凹(へこみ)の形が正常に比べて変形し大きくなります。

視野検査:視野の欠損(見えない範囲)の存在の有無や大きさなどを測定し、緑内障の進行具合を判定します。

 

緑内障の治療

一度障害を受けた視神経は再生しないため、視神経を圧迫して減らさないよう眼圧をコントロールすることが唯一の治療です。

私の場合は、眼圧を下げる薬を毎日点眼しています。

点眼薬で眼圧コントロールが不十分だったり、急性緑内障の場合は、レーザー治療や手術を行うようです。

 

緑内障と診断されて

正常眼圧緑内障と診断されて3年になりました。

日常生活は特に制限されることはありませんが、処方された点眼薬を毎日忘れないようにさしています。

点眼薬でも副作用があるそうですが、処方されている薬は、強い副作用のない良い薬だそうです。

今のところ病状は特に悪化の傾向は無く、視野検査の実施時期も4か月おきから6か月おきになりました。

日常生活で視野が欠けているという自覚はあまりありませんが、時折左目を覆って右目だけでものを見てみると、ちょうど視野検査において視野が欠損していると指摘されている部分については物が見えていないことを感じ、やっぱり「緑内障」なんだなと暗い気持ちになります。

でも、あらためて考えみるとこの程度の時にわかってよかったとも思います。

主治医の先生は、「きちんと治療すれば100歳までは見えるようにしてあげる」と言ってくれてます(笑)

人生100歳時代ですので、そこまで見えててもらわなきゃ困りますね(^^)/

今、診断されていることを前向きにとらえ、この緑内障に一生付き合っていきます。

 

読んでくださっている方へ

先ほども書きましたが、視神経は再生しないため、一度障害受けると二度と元には戻りません。

よって、緑内障は早期発見早期治療を行い進行を遅らせることが非常に重要になります。

 すでに罹患されている方には、少しでも早期発見につなげて欲しいと思い、家族や友人・知人には眼科医でのチェックを勧めています。

40歳以上の方で検査を受けたことがない方、何年か検査受けていない方につきましては、ぜひ眼科医でチェックされることをお勧めします。

 

今回参考にした資料とサイトを以下に記載します。

1.眼科で配布されているパンフレット:緑内障(提供:参天製薬株式会社)

2.サイト:公益社団法人日本眼科医会

www.gankaikai.or.jp

3.サイト:ファイザー製薬株式会社

www.ntg40.jp

ファイザー製薬さんのサイトには、セルフチェックもあります。

気になる方は事前にチェックしてみるのもいいかもしれません。

でも、何もなくて念のため眼科に行ってくださいね。

 

本日もお読みくださり、ありがとうございました。